医療機器を点検することで患者ならびに医療従事者の皆様の安全に努めます。
医療機器にも
健康診断が
必要です
医療機器の保守点検は医療法によって定められています。
日常点検と定期点検の両輪で、保守点検は成り立っています。
保守点検についてのQ&A
- 保守点検とはなんですか?
- 保守点検は義務ですか?
- 保守点検を適切に行わないとどうなりますか?
- どの医療機器に保守点検が必要ですか?
- 特定保守管理医療機器とはなんですか?
- 日常点検と定期点検の違いはなんですか?
保守点検とは、清掃・校正(キャリブレーション)・消耗部品の交換等のことです。
一方で、修理とは故障・破損・劣化等の箇所を本来の状態・機能に復帰させること(当該箇所の交換を含む)であり、故障等の有無にかかわらず
解体のうえ点検を行い、必要に応じて劣化部品の交換等を行う「オーバーホール」を含みます。
保守点検は「医療機器を使用する医療機関」に義務付けられています。
医療法では、医療機関が自ら適切に保守点検を実施しなければなりませんが、保守点検を適正に行うことができると認められる者(薬機法に基づく修理業の許可を取得している業者等)に委託することも可能です。
医療機器は保守点検を適切に行うことで正しい性能を発揮できます。
点検を適切に行わなかったことが原因で医療事故等が発生した場合には、医療機関の管理責任が問われます。
該当機器は、医薬品医療機器等法 第2条第8項に挙げられている「特定保守管理医療機器」です。
ただし、上記以外の機器でも正しい性能を発揮するには保守点検が不可欠です。
医療機器のうち保守点検、修理その他の管理に専門的な知識及び技能を必要とすることからその適正な管理が行われなければ疾病の診断、治療または予防に重大な影響を与える恐れがあるものとして指定されたものです。
保守点検が必要な医療機器については、適切な点検を行うために、あらかじめ計画立案し点検計画書を作成する必要があります。
「日常点検」...
機器の使用ごとに行われる比較的簡単な点検のこと。使用上問題がないかを一通りチェックします。
「定期点検」...
機器の性能をより詳細に確認するとともに、次の点検まで性能を維持するために行う点検のこと。
専門的知識や技術はもちろん、点検のための専用の工具や検査機器(測定機器)等が必要です。
日常点検
日常点検とは、使用者の皆様に下記の点検を行っていただき、使用上問題がないことを確認するものです。
アムコで取り扱っているOUTPUT CHECKERは、簡易的な点検を行うことが可能です。
使用者による点検事項
-
- 使用前点検
(外観)
電気メス及び付属品の目視確認
(アクセサリ類)
使用するアクセサリ類の目視/接続確認
(自己診断)
電源をつけた後の自己診断
-
- 使用中点検
出力音や動作音及び表示に異常がないかの有無
-
- 使用後点検
(外観)
電気メス及び付属品の清掃
(アクセサリ類)
使用したアクセサリ類の目視確認
再使用型アクセサリ類は各添付文書に記載されている手順で洗浄・消毒・滅菌を行うこと
OUTPUT CHECKERを用いた点検方法(エルベ社製VIO3版)
メーカー点検の必要性
VIOシリーズは、医療関連法規により定期的な点検が必要とされる「特定保守管理医療機器」です。
保守点検作業は、特定保守管理医療機器の修理業許可を取得している業者等に委託することが可能です。
専門的な知識・技能を必要とする点検をアムコ技術部におまかせいただくことで電気メスの機能及び性能を維持し、お客様による機器管理の手間や突発的な修理コストの削減にもつながります。
安全安心に医療機器をご使用いただくためアムコ技術部へ点検をご依頼ください。
アムコでは、定期的にエルベ社サービストレーニングを受講し、点検に関する専門的技術をアップグレードしております。
出力測定だけの
点検では不十分!
出力測定以外にも重要な
点検項目があります。
定期点検は、定められた期間(エルベ社製電気メスの場合1回/年を推奨)に、推奨の点検機材や点検表を用いて行います。
エルベ社指定の点検方法や点検機材に準ずることで初めて定期点検に必要な項目を満たすことができます。
点検プラン
※フルサポート...
年1回のアムコ技術部によるエルベ社指定の点検(メーカー点検)+故障時の修理代を保証(技術料/出張費/部品代/代替器貸出料)
※
保証なしの点検プランについては、別途お問合せください。
点検プラン | 料金 | 内容 | ご加入条件 | おすすめ度 |
---|---|---|---|---|
純正対極板 保守保証延長 |
無料 | メーカー点検付き3年保証プラン 保証期間が1年間から3年間に延長され、 2回分のメーカー点検が付いてくるプラン |
|
★★★ |
ネッシーフルサポート | 有料 | 「純正対極板」をご使用いただくことで、 通常よりも安価にフルサポート※を受けられるプラン |
|
|
フルサポート一括 | 有料 | 6年一括契約による割引付きフルサポート※プラン |
|
★★☆ |
フルサポート | 有料 | 単年契約によるフルサポート※プラン |
|
★★☆ |
ご使用開始からのメンテナンスイメージ
よくある質問/
故障かなと思ったら
エルベ製品についてのQ&A
メーカー純正の対極板が推奨です。
特にVIOシリーズでは添付文書においても純正対極板の使用が指定されています。
VIOシリーズでは純正対極板を用いて機能検証をしているため、純正対極板を使用することでVIOシリーズの性能を最大限に発揮できます。
フットスイッチのペダルやケーブルなどはアムコにて修理交換が可能です。フットスイッチのタイプによっては既にメンテナンスを終了しているものもあります。お問い合わせください。
アクセサリとケーブル類は基本的に修理ができません。故障発生に備えて予備をお持ちいただくことを推奨します。
できません。故障時は専門知識を持ったアムコ技術部のみが分解修理を行うことができます。
また、故障による部品交換が発生した場合の費用はどのようになりますか?
定期点検時に交換が必要な消耗部品はありません。
保守点検プランでは、交換部品の代金が含まれます。
スポット点検では部品交換が必要な場合、別途見積り致します。
電気手術器である電気メスはクラス I 機器(電撃に対する保護の形式による分類)のためアース接地が必要です。アース接地がない状態では単一故障状態と同一となり、接地漏れ電流が増加する可能性があります。また、機器の故障により漏電が発生した際、電気メス金属露出部に触れたスタッフが感電する危険があります。必ず3Pコンセントに電源プラグを直接接続してご使用ください。
エラーにはいくつかの種類があります。
- 貼付けエラー
2面型タイプ(対極板の表面が2つに区切られている)は、それぞれの電極の間に検知電流を流してモニターしています。対極板が剝がれてくると電極間の抵抗が上昇し、検知電流が流れにくくなり、その結果アラームが鳴ります。上から押えて密着させるか、肌に水気を与えて貼り直すことで改善が見込めます。
- 対称性エラー(Nessyシンメトリー)
2面型タイプは、それぞれの電極における電気の回収率をモニターしています。片方の電極に電気の回収が偏ってしまうと、回収している部分の皮膚温度が上昇、ひいては熱傷に繋がる恐れがあります。エラーが起きた場合は、2面型のそれぞれの電極が均等に術野に向くように貼り直すことで改善が見込めます。
エルベ社製NESSYオメガ対極板であれば、等電位リングの効果により対極板の向きにかかわらず、高周波電流を均一に回収することができます。
オメガ対極板のLED動画
表示されたメッセージをお読みいただき、記載された内容に従ってください。
安全管理のため点検時期が来たことをお知らせするもの、エラーの発生をお知らせするもの等、いくつか種類があるため、メッセージ本文を見た上で判断する必要があります。
エラー表示の内容をご確認の上、指示に従ってください。内容がよくわからない場合や指示に従っても解消しない場合はアムコにお問い合わせください。 その際、エラー表示の下方に番号(アルファベットと数字の組み合わせ 例:B-B, I2-A-35など)が表示されますので、その番号をお伝えください。 エラー表示には多くの種類があるため、表示内容だけでは特定できない場合があります。
電気メスは高電圧で放電(スパーク)を発生させるため、周囲の電気製品に影響を与え、モニターなどにノイズが入ることがあります。
ご使用に影響するほどのノイズや画面がブラックアウトする場合、輻射(放射)ノイズと伝導ノイズにそれぞれ対策が必要です。
輻射ノイズの対策は、モニターの映像線にノイズが重畳している可能性が高いため、モニターの映像線を交換してください(例えばHD-SDIケーブルなど)。
伝導ノイズの対策は、電源ケーブルを介してノイズがカメラシステムやモニターに流入している可能性があるため電源ケーブルのコンセントを別の場所に差し替えてください。
VIOシリーズは過去に発生したエラー履歴を確認することができます。機種によって操作方法が異なりますのでアムコにお問い合わせください。